民族衣装マハ―リードを色紙で作ろう!ワークショップと講演

サウジアラビアのワーディ・ファーティマ地域に住む、あるおばあさんから部族の古い民族衣装マハ―リードをお借りし、すべての採寸をし、生地の取り都合や型紙をつくってみました。せっかくなので私はそれをちょうど10分の1サイズに簡略化し、和紙を使ってミニチュアサイズの衣装をつくるワークショップを行ってみようと思い付きました。なぜなら、アラブのこの衣装は、直線裁ちでなので日本の着物ととても良く似た発想で作られているのです。西洋式洋裁のように、人間の体に合わせて四角い生地を曲線に裁つのではなく、人間の身体を四角い生地に合わせていく発想です。

実物大に拡大した写真パネルを見てください。まるで振りそでのような長~い袖、成人式での晴れ姿のようです。ちなみにこの写真はちょうど半世紀前のある結婚式の朝、参列する老女を文化人類学者・片倉もとこが撮影したもので、衣装はこの女性が結婚した時から愛用している晴れ着だそうです。

その前に置いた和紙の作品は、参加者の皆さんが楽しみながら作った10分の1サイズのマハ―リード。それぞれ少しずつオリジナリティのあるすてきな出来栄えになっています。

実物大の写真パネルと、和紙でつくった参加者の作品、見比べてみてください。そっくりですね。よくできています(型紙と、パーツを作成して配布した私のアイデア、、軽く自慢?)