月: 2016年12月

フィッシュ・スークでは魚は季節にもよりけりだが、意外にいろいろな種類を楽しめる。
タイ、イサキ、マグロ、エビ、カニ……。

一番オススメはタイの仲間。
日本では「パック切り身」しか買うことはなかったが、このフィッシュ・スークでは値段が安いので、丸ごと一匹買っていろいろな料理に使ったものである。
ちなみにスークでは、マグロ以外は一匹単位で買うことが常識だ。

サウジ人にも駐在の日本人にも人気があるのが、ハムールというハタの仲間。
食べやすい白身なので、日本人のあいだではよく「さつま揚げ」用に使われている。

エビはアラビア語でガンバリ。
「がんばれ!!エビでタイを釣ろう!!」と覚えておけばいい。
でも、ここではタイもただの魚、メデタイからと値段を釣り上げられることはない。
エビでタイを釣らず、エビだけを食べたほうが費用対効果はいい、念のため。

「不思議探検サウジアラビア」　大和出版より

もし、あなたがサウジに住んでいるのなら、魚をスーパーではなく「フィッシュ・スーク（市場）」で買ってみてはどうだろう。
美味しい旬のものが安く手に入る。
広いスペースに魚がぎっしりと並ぶ様は、築地そのもの。
日本の「築地市場」が外国人ツアーの観光ルートになっているように、見学するだけでもモチロン楽しい。

魚の場合、新鮮なまま買ってくるにはなんと言っても「秘策」が必要だ。
まず、クーラーボックスを用意する。
買い物をしたとき、氷や保冷剤を付けてくれるなど、日本ならではの心配り。
夏は気温摂氏50度になるにもかかわらず、そのようなものはココでは期待できないので、自ら「巨大なクーラーボックスと保冷剤を持参」の上、出かけるのだ。

「不思議探検サウジアラビア」　大和出版より