男女交際&結婚事情(その4「離婚・離婚後」)

冷静な状態で夫から三回「離婚宣言」がされ、「待婚期間(女性が妊娠していないことを確認する期間。約三カ月)」が終了すれば、離婚成立で別居する。
だが、この待婚期間のあいだにヨリが戻ることも少なくないらしい。

妻が怒って家を飛び出したりせず、冷却期間があることで「後悔しないで済む結果」を導くなんて、なんと心憎いシステムだろう。このようなことまで細かく定めているイスラム法は、「民法&儒教的心構え」も兼ね備えているようだ。

参考までに、慰謝料は「結婚結納金の倍」ともいわれている。いわゆる「倍返し」か?
ビンボウ人は結婚もできないが、離婚はもっとできない、ということだ。

◎離婚後

離婚した女性は案外珍しくない。そして皆、金持ち。慰謝料をガッポリもらっている上に、実家のお世話になっていれば、出費も少ない。ましてや仕事を持っていればなお金持ちだ。
姪っ子たちを可愛がって「小姑」として安穏と暮らすのも、再婚に力を入れるのも、自由だ。

一方、離婚した男性は、またせっせと働いて次の結婚のために「結納金」貯金をする。

 

「恋するサウジ」 角川書店より